Two Cases of Erythema Nodosum Occurring in Pregnant Women

Satoshi Takeuchi(Kyushu University), M. Yamamoto(Hamanomachi Hospital), Yasuko SHIOMICHI(Hamanomachi Hospital), Takeshi Nakahara(Kyushu University)
The Nishinihon Journal of Dermatology
June 1, 2023
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Abstract

症例 1:35 歳,女性。初診 4 日前より上肢に自覚症状のない紅斑,同 2 日前には四肢の有痛性紅斑と 40 度の発熱を生じ,翌日近医皮膚科を受診し,当科に紹介され受診した。皮膚生検で結節性紅斑の診断で,ベッド上安静とロキソプロフェン 300 mg/日の内服治療で症状は軽快していたが,経過中に妊娠 4 週が判明した。ロキソプロフェン内服は 3 週間で終了し,アセトアミノフェン内服に変更してさらに 2 週間で治療した。その後妊娠 37 週の正期産,正常産で出産し,皮膚症状の再燃もなかった。症例 2:25 歳,女性,妊娠 24 週。初診 3 週間前より前医で腎盂腎炎のためアモキシシリン内服治療中であった。同 10 日前に左頰部の擦過創周囲に有痛性紅斑が出現し,その後左右の膝,右肘部,左踵部にも同様の紅斑が出現してきた。皮膚生検で結節性紅斑の診断で,入院してベッド上安静のうえ,遷延する腎盂腎炎にセファゾリン点滴も併用しつつ,妊娠中を考慮しアセトアミノフェン 1200 mg/日の内服を開始した。同 2400 mg/日まで増量したが症状制御が不十分で,プレドニゾロン 10 mg/日内服追加により症状は軽快した。退院後,外来にて両薬の漸減終了後も結節性紅斑は再燃なく,妊娠 40 週の正期産,正常産で出産した。本症は妊娠も発症因子のひとつであり,妊婦での発症は妊娠時期や合併症など考慮した慎重な治療選択,他科連携,十分な患者説明,経過フォローが重要である。文献的考察も加え報告する。


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